デーツは、北アフリカからペルシャ湾沿岸の地域が原産と考えられているフルーツです(*3)。現在、日本ではアラブやアメリカといった地域を産地としたデーツを購入することができます。購入できるデーツは、産地が違えば味も違います。それぞれの違いを比べてみるのも楽しいデーツについて、産地とおすすめのデーツについて解説していきます。
いざ買おうとすると、なんだか同じに見えてしまうデーツ。
デーツの産地や品種による味の違いが分かれば、見た目の大きさはもちろん、産地や味から好みのデーツを選ぶことができるようになります。
デーツの主な産地とは?
まずは、現在のデーツにはどんな産地があるのかをみていきます。
デーツの産地は中東諸国が中心
デーツというと中東アラブのイメージが強いですね。
デーツの世界における生産量ランキング(*1)を見ると、このようになっています↓
- エジプト
- サウジアラビア
- イラン
- アルジェリア
- イラク
- パキスタン
- スーダン
- オマーン
- アラブ首長国連邦
- チュニジア
デーツという果物のイメージ通り、中東の各国がランキング上位を占めています。デーツがメジャーな果物として食べられている国々なので、消費も生産も盛んなことが分かります。
日本ではアメリカ産のデーツも多く販売されていますが、世界の生産量でいうとベスト10圏外の17位でした。各国で多くのデーツが栽培されていますね。
デーツの産地ごとに見る!味の傾向とおすすめデーツ
ランキングのベスト10に入っている国をはじめ、日本でもいろいろな国のデーツを買うことができます。産地が違えば味も違い、大きいものから小粒なものまでさまざまです。
産地別に味や大きさの傾向、各国でおすすめのデーツを解説していきます。
UAE産のデーツ
- 小ぶりなものが多い
- 味は甘さ控えめのものから濃厚なものまで幅広い
UAEが産地のデーツは、小粒なものが多く、甘さの種類が豊富なところが特徴です。小ぶりなサイズは共通していますが、甘味の濃厚なデーツから甘さが控えめなデーツまで、幅広く揃っています。
UAEが産地のデーツは、おしゃれなパッケージで異国感あふれる商品が多いことも特徴的です。アラブらしい雰囲気が好きな方へのちょっとした贈り物にも重宝します。
私はチョコデーツも大好きなのですが、UAE産のチョコデーツもパッケージがすごくかわいいです!UAE産と言えばパッケージが素敵なイメージが定着しつつあります。
チョココーティングされたデーツも気になるときは、こちらでチョコデーツについて解説していますので、ぜひ読んでみてくださいね。
DATE CROWN(デーツクラウン)クナイジ種
デーツクラウンのクナイジは、アマゾンのドライフルーツランキングで上位をキープしている、我が家でも一番人気のデーツです。1kgサイズが一番お得ではありますが、500gや250gなど、サイズ展開も豊富で気軽に試しやすいのも魅力です。
実際のデーツの粒は、このように濃厚な色をしています。その見た目に似合う、黒糖のような上品ながらもしっかりした甘さの風味が特徴です。
デーツの粒自体は小粒ながら、濃厚な甘みが口の中に広がります。
Royal Dates(ロイヤル デーツ)クドゥリ種
甘さと果肉の満足感のバランスが良く、粒にハリがあるタイプの食感が特徴のデーツです。程よい甘さのおかげで、つい食べ過ぎてしまいそうになります。
ロイヤルデーツは2種類の品種が販売されていて、このKhudriと書いてあるパッケージのデーツがクドゥリ種です。
もう一つ、Khalas(カラース)種も販売されていて、そちらは黒いパッケージです。カラース種の方が若干あっさりめかなという印象でした。カラース種は、さきほど紹介したデーツクラウンでも展開されています。
ロイヤルデーツのクドゥリ種は、小粒でありながら、果肉が感じられるおかげで食べ応えもあります。バランス重視の食べやすいデーツです。
サウジアラビア産のデーツ
- 大ぶりなものが多い
- 上品な甘さ
サウジアラビア産のデーツは、大ぶりで上品、ちょっとした高級感が感じられるようなデーツが流通していることが特徴です。日本に入ってきているサウジアラビアが産地のデーツは、多くありません。しかしどれもおいしくて、数口でゆっくり味わいたくなる大粒デーツです。
オタフク プレミアムデーツ
濃厚ながら、後味が良くまろやかさが特徴のデーツです。果肉も厚く食べ応えがあります。
オタフクのデーツは、デーツの粒の色がとてもきれいで、見た目も味もとても上品です。オタフクが満を持して発売したことが良く分かります。
チュニジア産のデーツ
- ミドルサイズのデーツが多い
- 甘さ控えめのドライデーツ
チュニジアはデーツは、甘さ控えめでべたつかない、手に取りやすいところが特徴のデーツです。チュニジアはデーツの一大産地ですが、日本に流通している種類はそれほど多くはありません。
チュニジアのデーツはドライ感のある品種がよく出回っているので、歯ごたえもしっかりしています。控えめな甘さと相まって、羊羹を思い出させるような優しい風味を楽しめます。
デルタインターナショナル プレミアムデーツ
甘さが控えめで、あっさりした風味が特徴のデーツです。種なしで果肉がしっかりしていてべたつかず、手軽に食べやすくなっています。
ロカボナッツで有名なデルタインターナショナルが、チュニジア産のデーツを商品展開しています。
アメリカ産のデーツ
- 中サイズ~大ぶりのデーツ
- 優しい甘さのデーツ
アメリカが産地のデーツは、優しい甘さが特徴のデーツが多い傾向があります。
アメリカには大きなデーツの農場があり、ランキングのベスト10には入らなかったものの、日本では多く流通していて一大産地です。カリフォルニア州では、広大なデーツの農場が広がっています。
デーツにハマるまで、カリフォルニア州にナツメヤシの木がそんなに植えられているとは思っていませんでした。
小島屋 マジョールデーツ
マジョールデーツは大ぶりで果肉が瑞々しく柔らかで、甘みも優しく食べやすいデーツデーツです。小島屋では、その大きさと印象から王様デーツと呼ばれていますね。
特に小島屋のマジョールはラージサイズなので、一気に食べるというよりは、一粒をゆっくり味わう食べ方に向いているデーツです。
楽天市場の小島屋のサイトでは、仕入れているマジョールデーツの情報がたくさん掲載されています。(マジョールデーツ(小島屋)のページへ)
イラン産のデーツ
- 小ぶりのデーツが多い
- 甘さ控えめのデーツ
イランが産地のデーツは、甘さが控えめで程よい固さ、種なしのデーツが多く流通しています。サイヤーという品種です。多く出回ってることから、価格も多少安めに設定されていることが多くなっています。
今川製菓 ドライデーツ(サイヤーデーツ)
こちらのイラン産のデーツは、甘さが控えめで種が抜かれていて食べやすくいデーツです。今川製菓という製菓屋さんが取り扱っている、大容量(1kgくらい)のデーツです。
イスラエル産のデーツ
- 大ぶりなものが多い
- 果肉が瑞々しく上品な甘さ
イスラエル産のデーツは、厚めの果肉と上品な甘さが持ち味のデーツが多く流通しています。
イスラエル産のデーツは、やや大ぶりくらいのサイズからびっくりするほど大きいサイズまで買うことができます。
イスラエル産のデーツのうち、HADIKLAIM社が展開しているキングソロモンデーツというブランドのデーツが有名です。
みの屋 キングソロモンデーツ
キングソロモンデーツはマジョール種のひとつで、瑞々しさと優しい甘さが特徴です。
みの屋は、製菓材料や豆菓子を取り扱うお店です。販売元のイメージがそのまま反映されたような、初めて食べてもどこか懐かしいような馴染む味がするデーツでした。
エジプト産のデーツ
- エジプシャンデーツが有名
- デーツの一大産地
エジプト産のデーツは、生産量世界第一位(*1)でありつつも、あまり日本では流通していません。その中でも有名なのが、ファーイーストが販売しているエジプシャンデーツです。ファーイーストは、中東地域を中心として、質の良い輸入食材を扱っているお店になります。
ファーイースト エジプシャンデーツ
エジプシャンデーツは、濃厚な甘みと砂糖菓子のような歯ごたえが特徴的なデーツです。エジプシャンデーツは、品種としてはザヘディ種になります。
初めて食べた時、その味と食感にびっくりしました。黒糖を食べているような気持ちになれる、甘いものが欲しいときに食べたいデーツです。
デーツの産地、おすすめはどこ?
気軽に購入できるものをあげていくだけでも、いくつもの産地のデーツがあります。
どのデーツもおいしいので迷ってしまいますが、味と食感のバランス、特徴、人気、複数のサイトから購入ができることからおすすめをまとめました。多すぎて決まらない!と思ったときには、このデーツから試してみて欲しい!と思えるデーツです。
好みと産地のおすすめ一覧
UAE産のデーツ
アメリカ産のデーツ
チュニジア産のデーツ
サウジアラビア産のデーツ
まとめ
おいしいだけではなく栄養満点で身体にも良いデーツは、とても優秀なフルーツです。種類が多いため、日々のおやつにしていても飽きることがありません。
最近では、ふるさと納税でもデーツを使ったスイーツを楽しめるようになりました。チョコレートなどと合わせたお菓子からデーツを使った焼酎まで、いろいろなものを取り寄せることができます。
ふるさと納税でデーツを楽しむ方法についてこちらにまとめていますので、何を頼もうか悩んでいるときには、ぜひ参考にしてみてくださいね。
*2 記事掲載時点での参考価格
*3 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%84%E3%83%A1%E3%83%A4%E3%82%B7