栄養たっぷり!デーツ(ナツメヤシの実)の効能を栄養素とともにチェック

デーツ

デーツはスーパーフードと呼ばれ、非常に栄養価の高い果実です。実際にどんな栄養価が高いのか、またそどんな効果があるとされているのかについて確認していきます。

それほど大きくはない果実ですが、栄養はたっぷり入っています。

デーツの主な栄養素

可食部100gあたりにおける、デーツの主な栄養素です。

カロリー(kcal) 266
脂質 0.2
炭水化物(うち食物繊維) 71.3(7)
カリウム 550
カルシウム 71
マグネシウム 60
βカロテン 160
GI値 31~50(検体による)
参照:文部科学省 日本食品標準成分表(https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1365419.htm)
THE UNIVERSITY OF SYDNEY Search for the Glycemic Index(http://www.glycemicindex.com/)

栄養価の数値が表示されるとき、多くは可食部100gあたりの栄養素になっています。ですが、食べるときには、グラムを計って確認することよりも個数単位で食べることの方が多そうです。実際に、今日は〇個食べよう!と袋から出すことも多いので、グラムで考えたことはありませんでした。

実際の一粒は何グラムだろう?という疑問がわきます。これは品種や産地によって違いがあり、3品種ほど調べたときの平均は11.5gほどでした。そのため、ざっくり計算するなら、100gあたりの栄養素を10で割った数より少し多い位になります。

詳しく知りたい方は、こちらの記事で比較検討しています。

わたしも測ってみるまで良く知らずに食べていました。思ったより品種などによる違いがありますので、参考にしてみてくださいね。

デーツの主な栄養素とその効能とは?

デーツの栄養素の特徴

  • 脂質がとても少ない
  • カリウム、βカロテン、カルシウム、マグネシウム、食物繊維が多い
  • GI値が低い(低GI食品)

脂質は、可食部100gあたり 0.2g しかありません。100gのデーツを一気に食べることはかなり稀だと思われるため、一度に摂取する量はかなり少なくなります。

身体に必要なカリウム、βカロテン、カルシウム、マグネシウム、食物繊維などが豊富なことも特筆すべき利点です。低GI食品で、これらの栄養素をしっかり摂ることができるのは魅力ですね。

デーツの栄養素による効能とは?

デーツに多く含まれている栄養素について、その特徴とどんな効能があるのかについてみていきます。

カリウム

人体に必要なミネラルの一種で、浸透圧の調整などの働きをする。
ナトリウムを排出する作用があるため、塩分の摂り過ぎを調節する上で重要。
引用:厚生労働省 e-ヘルスネット(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/)

つい塩分が多くなりがちな食生活の助け舟となってくれる栄養素です。2012年に公表されたWHOのガイドラインでは、1日当たり男女とも3,510mgの摂取が推奨されています。(*1)

*1 厚生労働省 e-ヘルスネット(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/)

デーツは、カリウムの多さに特徴があります。可食部100gあたり、550mgが含まれています。どのくらい多いかというと、同じ可食部100gあたり、りんごは120mg、ももは180mgです。りんごの5倍以上、ももの3倍以上のカリウムが含まれていることになります。

ここまで違うと取り過ぎが心配になってきますが、以下の通り、過剰にあることはまれだそうです。安心して食べられますね。

なお、大量に摂取した場合でも体内の調節機構が働くので、通常、カリウムが過剰になることはまれであると言われています。
引用:厚生労働省 e-ヘルスネット(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/)

βカロテン

動植物に広く存在する黄色または赤色の色素。大きくカロテン類とキサントフィル類に分けられ、強い抗酸化作用を持つ。
引用:厚生労働省 e-ヘルスネット(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/)

βカロテンというと、ほうれん草やかぼちゃを思い浮かべますが、このカロテノイドは緑黄色野菜や果物に多く含まれます。

カルシウム

人体に最も多く含まれるミネラルであり、骨や歯を形成する。
引用:厚生労働省 e-ヘルスネット(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/)

おなじみカルシウムです。骨と歯、年齢を重ねるごとに重要性が増していきます。

マグネシウム

人体に必要なミネラルの一種で、リンやカルシウムとともに骨を形成するほか、体内のさまざまな代謝を助ける機能を持つ。
300種類以上の酵素を活性化する働きがあり、筋肉の収縮や神経情報の伝達、体温・血圧の調整にも役立っています。
引用:厚生労働省 e-ヘルスネット(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/)

あまりピンと来ない栄養素でしたが、かなり重要な働きがありました。人体の基本的な機能を助けてくれます。

食物繊維

食べ物の中に含まれ、人の消化酵素で消化することのできない物質。
整腸作用など身体の中で有用な働きをすることが注目され、第6の栄養素といわれることもある。
引用:厚生労働省 e-ヘルスネット(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/)

おなじみの食物繊維も多く含まれています。食物繊維を一気に大量に取るのはなかなか難しいため、こうして食物繊維が多い食材を小分けに取っていけるのは魅力です。

GI値

糖質(炭水化物)が消化されて等に変化する速度を表す数値のグリセミック指数(Glycemic Index)のこと。食品の炭水化物50gを摂取したときの血糖値上昇の度合いを、ブドウ糖を100とした場合の相対地で表されます。GI値が55以下の果物、野菜、豆類、全粒穀類などが低GI食品とされ、血糖値が上昇しにくい食品とされています。
引用:一般社団法人日本健康倶楽部(https://www.kenkou-club.or.jp/)

こちらもだいぶ市民権を得ている気がするGI値ですが、デーツはこの数値でもとても優秀です。とてもこっくりと甘い果実ながら、血糖値が上昇しにくいとされる低GI食品の範囲に収まっています。

概要で記載した数値は、シドニー大学の Search for the Glycemic Index にて確認しています。数値に幅があるのは、その個体の品種、状態、食べ方などにより数値が変化するためです。そのまま食べたり、ヨーグルトに入れたりとさまざまな食べ方によるGI値がありますが、低GI食品の範囲内に収まることができます。

まとめ

  • デーツはカリウムが多い
  • 低GI食品のため血糖値が上昇しにくいとされる
  • 人体を構成するための栄養素が満載

デーツは、美味しいだけではなく栄養素も豊富な果物です。どんな体に良いものでも、食べ過ぎはよくありません。味がこっくりしていて濃厚なため、食べ過ぎようとしてもなかなか大量に食べられるものではないのですが、そのおかげで適度な量を楽しめるのかもしれません。デーツを日々に取り入れることで、健康の一端を担ってくれそうです。

品種や産地ごとに重さが変わるデーツですが、外見だけではなく味や食感も変わります。産地ごとのデーツについては、以下の記事を読んでみてくださいね。

デーツを食べて、美味しく栄養補給してみてください!
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