ナツメ(なつめ)とナツメヤシ(デーツ)は同じ?それとも違う果物?特徴から味までいろいろ比較!

デーツ

なつめとデーツは、見た目がとても似ています。デーツはなつめやしとも呼ばれていて、ナツメとナツメヤシ、名前までそっくりです。同じ『ナツメ』がついているこの2つの果物、実は全く別のものです!ドライフルーツとしてよく食べられているこの2つのフルーツについて、育ち方や味、栄養まで違いを解説していきます。

私も最初惑わされてしまったこの2つ、ぱっと見はそっくりですよね。

ナツメとナツメヤシの実の違いが分かれば、欲しい栄養やに合った方を選ぶことができます。違いを知って、おいしく楽しんでみてくださいね。

ナツメ(なつめ)とナツメヤシ(デーツ)の分類は同じ?分類上の違い

ナツメとナツメヤシは、植物の分類からもまったく違います。

ナツメとナツメヤシは植物の分類が異なる

ナツメとナツメヤシについて、まずは植物の分類から確認します。

名称 ナツメ(なつめ)
科名 クロウメモドキ科
名称 ナツメヤシ
ヤシ科

ナツメはクロウメモドキ科です。日本には、中国から渡来しました。なつめは棗とも書かれます。ナツメの英名がChinese dateのため植物としては似たようなものかと思ってしまいますが、まったく別の植物になります。

こちらがナツメの木です。高さは10mほど、いわゆる木と聞いてイメージするタイプの外見をしていますね。

一方で、ナツメヤシはヤシ科の植物です。中東諸国やアメリカなどで栽培されています。

こちらがナツメヤシの木です。高さは20m以上にもなります。その名の通り、外見はヤシの木です。

ナツメの実(なつめ)とナツメヤシの果実(デーツ)は生のままだと見た目も違う

乾燥させるとかなり似ている印象のあるナツメとナツメヤシですが、生の状態では意外にも違いがあります。

こちらがナツメ。

こちらはナツメヤシです。

ナツメはリンゴのような見ためをしています。一方で、ナツメヤシは細長いぶどうのような外見です。

ドライフルーツの状態では似ているナツメとナツメヤシですが、生のままだと印象の違った果物です。

ナツメ(なつめ)とナツメヤシ(デーツ)の味は同じ?風味の違い

実際にドライフルーツとして食べるナツメとナツメヤシの実について、風味や食べ方の違いを解説していきます。

ナツメは果肉のしっかりした食べ応え

果肉がしっかりしていて甘みは控えめ

ナツメは、そのまま食べる場合は砂糖漬けにすることがほとんどです。砂糖漬けのなつめは、食感がしっかりしていて食べ応えがあります。濃厚そうな見た目に関わらず甘みはそれほど濃厚ではなく、砂糖漬けらしい、食べやすい程よい甘さを感じます。

ナツメヤシ(デーツ)は濃厚な甘さと柔らかさ

果肉が柔らかいものが多く、甘みはしっかり

ナツメヤシ(デーツ)はそのままで十分甘いため、砂糖漬けなどにはせずにそのまま食べるのが一般的です。砂糖を付けようとは思えないくらいの天然の甘みがあります。見た目が似ているので比較対象にしたクナイジ種は、それ自体が黒糖のような味で、とても濃厚です。

ナツメ(なつめ)とナツメヤシ(デーツ)の食べ方は同じ?活用方法の違い

ナツメ(なつめ)とナツメヤシ(デーツ)は、食べ方にも違いがあります。それぞれの特性を生かした形にして楽しみます。

ナツメは加工して食べることが多い

気軽に食べられる砂糖漬けから、お茶や料理など幅広く楽しめる

ナツメの実は、砂糖不使用のドライフルーツとしてそのまま食べるのは人を選ぶくらいの味です。そのため、砂糖漬けのものが多く販売されていて、気軽においしく食べられるように工夫されています。

お気に入りのナツメは、小島屋から発売されているナツメです。砂糖の甘さがくどくなくて、程よい甘さでありつつ食べ応えもあります。

この砂糖漬けの甘さのさじ加減が、ナツメの味を左右する大切なポイントです。

砂糖漬けにしない場合、ドライフルーツをそのまま食べるというよりは、お茶として煮出したり、料理に使ったりなど、活用する目的で購入することも多いのがナツメの特徴です。

そのままのナツメを砂糖不使用で気軽に食べたい!というときには、なつめチップスとして楽しむ方法もあります。

ナツメヤシの実(デーツ)はドライフルーツはもちろんお菓子にも

天然の甘みを活かしてそのまま食べても、チョコやナッツと組み合わせてもおいしい

デーツは、果実自体が十分甘いため、そのままおいしく食べられるドライフルーツです。植物油脂などが添加されているものも中にはありますが、無添加のデーツが多く、よりシンプルなおやつとして楽しむことができます。

品種ごとに甘みや食感が異なるデーツですが、お気に入りのデーツは黒糖のような甘みが特徴のクナイジ種です。濃い色身と濃厚な甘みが特徴で、色味がナツメに似ていますね。

また、デーツはその甘さを活かしてお菓子の材料としても力を発揮します。

精製された砂糖は一切使われていないチョコレートとして話題になった、トムアンドルークのチョコもデーツが使われています。デーツの自然な甘みを利用しているので、砂糖不使用でもしっかり甘くておいしいチョコレートです。

ナツメ(なつめ)とナツメヤシ(デーツ)の効能は同じ?栄養素の違い

ナツメとナツメヤシの実(デーツ)は、ともに身体に良い栄養成分が詰め込まれています。

どちらも栄養満点のドライフルーツ

カリウムや食物繊維など、女性に嬉しい栄養素が満載

ナツメもナツメヤシの実も、ともにカリウムや食物繊維が豊富なところは同じです。

食物繊維はもちろん、カリウムも大切な栄養素です。カリウムはナトリウムを排出する作用があるため、塩分の摂り過ぎを調節する上で役立ちます(*3)。 塩分が多めになってしまいがちな現代の食生活では、強い味方になってくれる栄養素ですね。

それぞれの強みもしっかり

共通して多く含まれている栄養素がある一方、それぞれにより多く含まれている栄養素もあります。

ナツメがより優れている栄養素は、葉酸、亜鉛、鉄分などです。これらは、貧血やホルモンバランスの調整などに役立つ栄養素で、こういう点が女性に良いとされている所以です。

一方でデーツは、脂質が少なくβカロテンがより優れています。βカロテンは抗酸化作用をもった栄養素です。

まとめ

  • ナツメはクロウメモドキ科、ナツメヤシはヤシ科の植物
  • ナツメとナツメヤシ、果実の見た目は少し似ている
  • そのままの甘さはナツメヤシが強い
  • それぞれ強みは違うけれど女性に良い栄養素が満載

ナツメ(なつめ)とナツメヤシ(デーツ)のそれぞれの果実は、似た名前と外見をしていますが、それぞれ味や活用法も違います。それでも、身体によい果物であることは間違いありません。

どちらもおいしい果物で、そのまま食べたり料理に活用したりと食べ方もさまざまです。どちらもいろいろな商品がありますが、特にデーツは産地や品種が多様なため、さまざまなデーツが売られています。以下の記事では、デーツを購入するときに、好みの甘さからデーツを選べるようにおすすめを解説しています。デーツを検討するときには参考にしてみてくださいね。

小島屋 なつめ(500g)の価格(*1) 1,290円(Amazon)
Amazonの売り場を見る
楽天市場の売り場を見る
デーツクラウン クナイジ種(1kg)の価格(*1) 1,690円(Amazon)
Amazonの売り場を見る
楽天市場の売り場を見る
*1 記事掲載時点での参考価格
テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました