ビーツとデーツ。カタカナで書くとよく似ていて、なんだか間違えそうなふたつの食材ですが、実はまったく別のものです!

「デーツってデザート?ビーツってフルーツ?」みたいになってきて、つい混乱してしまいます。
今回は、見た目や味、使われ方や栄養まで、ビーツとデーツの違いをわかりやすくまとめました。どちらもそれぞれに魅力があって、おいしく楽しめる食材なんです。とくに最近注目されているのが、栄養豊富で甘みもあるデーツ。異国のフルーツですが、通販でも人気が高まっています。
記事の後半では、デーツの魅力や私が気に入っているおすすめ商品も紹介しているので、気になる方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
見た目も味もまったく違う?ビーツとデーツをくらべてみよう

名前はそっくりなビーツとデーツですが、実物を比べてみると違いははっきりしています。見た目や育ち方、味や使われ方まで特徴がとても個性的です。ここでは、まずはこの2つがどれくらい違うものなのかを、それぞれみていきましょう。
名前は似ているけれど、見た目はぜんぜん違う
ぱっと見たときの印象からして、ビーツとデーツはまったくの別物です。まずはビーツから。こちらがビーツです。

ビーツは、赤いカブのような形で、束になって売られていることが多いです。最近では産直コーナーなどで見かける機会も増えてきたので、「これがビーツだったのか」と思った方もいるかもしれません。
デーツは、比較的小ぶりで細長い果物です。

品種によって色味や形、大きさが違いますが、茶色くて艶のある果物です。日本でもドライフルーツとして売られていますが、見た目はナツメや干しブドウに似ているものの、サイズ感や質感はまた少し違います。
ビーツとデーツ、名前はそっくりでもこの2つが並んでいたら、間違えようがないほど見た目に差があります。
味や食感にも大きなちがいがある
味についても、ビーツとデーツは対照的です。デーツはとても甘く、ねっとりとした濃厚な食感があります。ドライフルーツとして販売されていて、そのままおやつ代わりにも食べられる手軽さが人気です。
一方でビーツはほんのりとした甘さを持つ野菜で、カブや大根のようなイメージです。植物としてはてんさい(甜菜)の仲間なので、ほんのり甘いのも納得ですね。
甘さの質も、食感も、食べたときの印象もまったく違います。甘い=デーツ、ほんのり甘い=ビーツという覚え方をするとわかりやすいかもしれません。
デーツとビーツ、よく使われる料理の違い
デーツはそのままおやつとして食べたり、製菓材料に使われることが多いです。甘さを活かして、デーツシロップなどの甘味料としても利用されています。

ビーツは料理の材料として使われ、ポタージュやボルシチのほか、ローストしてサラダに入れるのも人気です。独特の赤紫色は料理の彩りにもなり、見た目でも楽しめます。服やまな板に付くとなかなか取れないくらいの強い色素ですが、とても特徴的できれいな色味ですね。

ビーツは料理に加えて楽しむ、デーツはそのまま食べるおやつがメインです。それぞれに合った使い方があるので、用途に応じて選ぶのがおすすめです。
どっちが体にいい?栄養のちがいに注目

見た目も味もぜんぜん違うビーツとデーツですが、体に取り入れたときの効果もそれぞれ個性があります。栄養面に注目すると、どちらも魅力満載です。この章では、健康食材として注目される理由や、気になるカロリーの話まで整理してみていきます。
ビーツは「飲む血液」とも言われる野菜
ビーツは、その鮮やかな赤色から「飲む血液」とも称されるほど、血液の健康に良いとされています。特に、葉酸やカリウムが豊富に含まれており、これらは赤血球の生成や血圧の調整に役立ちます。
また、ビーツにはカリウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、葉酸、食物繊維などが含まれています。そのため、日々の食事に取り入れることで、幅広く栄養を補えるのです。さらに、ビーツの赤い色素であるベタシアニンはポリフェノールの一種で還元作用があるというメリットもあります。(*1)
デーツは栄養たっぷりの天然の甘味料
デーツは、自然な甘さが特徴のドライフルーツで、砂糖の代替として天然の甘味料としても注目されている食材です。その甘さの中には、ミネラルが豊富に含まれており、体の機能をサポートしてくれます。
特に、食物繊維の含有量が高かったり、亜鉛とビタミンB2が含まれている効果からか、他のドライフルーツと比べて低GI食品に位置しています。また、デーツはそのまま食べるだけでなく、スムージーやお菓子作りなど、さまざまな料理に活用できるのも魅力です。(*2)
気になるカロリーや糖質は?
ビーツは100gあたり約38kcalと低カロリーで、糖質も少なめです。そのため、ダイエット中の方やカロリー制限をしている方にも適しています。(*3)
一方、デーツは100gあたり約281kcalと高カロリーで、糖質も多く含まれています。しかし、低GI値の食品で、エネルギー源として優れているため、運動前のエネルギー補給や間食として活躍してくれる存在です。また、満足感があるのに脂質がほとんどないのも嬉しいポイントになっています。(*4)

デーツは一粒でも満足感があるので、日々のおやつとして大活躍しています!
*4 https://calorie.slism.jp/107096/
デーツが注目されている理由と、人気商品をチェック!

最近、健康志向の高まりとともに注目を集めている『デーツ』。以前はあまり見かけませんでしたが、いまでは輸入食材店や通販でも見かけるようになってきました。
ここでは、そもそもデーツってどんなフルーツ?というところから、買い方やおすすめ商品まで、選びやすいように整理してご紹介していきます。
最近よく見かける「デーツ」ってどんなフルーツ?
デーツは『ナツメヤシの実』として知られていて、もともとは中東や北アフリカで広く食べられているフルーツです。乾燥された状態で流通することが多く、日本ではドライフルーツとして販売されています。
見た目は比較的細長くて艶があり、干し柿やナツメのようにも見えますが、中はねっとりとしていて強い甘みがあります。食物繊維やカリウム、鉄分などのミネラルが豊富で、栄養面でも注目されています。甘みがあるのにGI値が低く、健康的なおやつとして選ばれることも多いフルーツです。
最近では、デーツシロップやプロテインバーなどにも使われていて、日本でもじわじわと人気が広がっています。実はオタフクのソースにも使われているので、デーツの甘みと知らずに食べていることがあるかもしれませんね。
スーパーと通販、どこで買える?
最近では、大きめのスーパーやカルディ、成城石井などでデーツを見かけるようになってきました。ただし、店頭での取り扱いは少なく、品種も限られています。
そのため、いろいろな種類や産地のデーツを選びたい場合は、やはり通販のほうが便利です。Amazonや楽天市場などでは、『種あり』『種なし』『オーガニック』『産地』など、豊富な選択肢から選ぶことができます。
特に、品種や産地にこだわりたくなったときにも、選択肢の多さが強みになります。通販サイトでは、アメリカ産のマジョール種やイラン産のピアロム種など、さまざまな種類のデーツが取り揃えられており、自分の好みに合ったものを選ぶことができます。
「初めてデーツを買う」という方には、サイズや品種の多さから比較しやすくて安心です。価格帯にも幅があるので、まずはお試しサイズから始めるなど、自分に合ったデーツが見つけやすくなります。

私もお気に入りの品種たちに出会うまで、いろいろなデーツをお取り寄せしました!
おすすめのデーツ商品を紹介
ここでは、人気の記事でも紹介している中から、特にお気に入りでおすすめのデーツをピックアップしてみました。

初めてでも試しやすいように、少量サイズをピックアップしています!
デーツクラウン クナイジ種/カラース種/ファード種 100g

デーツクラウンのデーツは、アラブ首長国連邦(UAE)産のデーツになります。黒糖のような深みのある甘さから柔らかな甘さのものまで揃っていて、小粒ながら程よい食感で食べやすいのが特徴です。パッケージも異国情緒の雰囲気があります。

お試しサイズで気に入った品種を250g、500g、1kgなど自分に合ったサイズで買えるのも嬉しいポイントです。デーツに出会ったころに購入して以来、今でもリピートしているデーツです。
ナキール サウジアラビア産 クドゥリ種 250g

成城石井のバイヤーが選んだサウジアラビア産のクドゥリ種デーツ。袋はしっかりしたつくりで、高級感も感じられます。粒はひとつひとつが大きく、果肉がしっかり感じられるので、満足感のある食べごたえです。

甘さは控えめで、濃厚すぎない甘さが手に取りやすいタイプ。初めて食べる方にもおすすめできる、バランスのよい仕上がりです。
オタフクソース デーツ サウジアラビア産 マジョール種 150g

お好み焼きソースでおなじみのオタフクが手がける、サウジアラビア産マジョール種のデーツ。実はソースにもデーツが使われており、その素材の魅力をそのまま味わえる商品です。パッケージはしっかりしていて、持ち運びにも便利な小袋タイプです。

粒は大きくてつやがあり、つるんとした見た目も印象的なデーツでした。口に入れると、上品な甘さとほんのりした瑞々しさが広がります。
ビーツも気になる?楽しみ方と買い方をチェック

「デーツは分かったけれど、そういえばビーツってどんなふうに食べるんだろう?」と思った方もいるかもしれません。独特の色と味わいが特徴的なビーツですが、実は家庭でも使いやすい食材なんです。ここでは、ビーツの使い方と購入のしかたについて、ざっくり紹介していきます。
ビーツはどんな料理に向いている?
ビーツは加熱することで甘みが増し、さまざまな料理に活用できます。例えば、ポタージュやボルシチなどのスープ料理では、ビーツの鮮やかな色と甘みが引き立ちます。また、ローストやグリルにしても美味しく、サラダのトッピングとしても人気です。
さらに、ビーツを使ったサラダのレシピも豊富にあります。例えば、キユーピーの公式サイトでは、ビーツとじゃがいもを使ったサラダのレシピが紹介されています。(*5)このレシピでは、茹でたビーツとじゃがいもを角切りにし、植物生まれのマヨネーズタイプで和えることで、きれいな鮮やかな色彩のサラダが完成します。ディルを添えることで、香りも楽しめる一品です。
ビーツも通販で手に入る?
現在は、生のビーツだけでなく、真空パックされたタイプのビーツも流通しています。した茹で済みなので、そのままカットしてサラダに加えたり、スープやボルシチの具材として手軽に使えるのが魅力です。
冷蔵や冷凍で保存できるものも多く、下処理の手間を省きたい方にはぴったりです。調理に慣れていない方でも取り入れやすく、料理の幅を広げてくれる存在です。
まとめ

どちらの食材にもそれぞれの魅力があって、改めて比べてみるとおもしろい発見があります。気になったデーツがあれば、ぜひ一度試してみてください。

私はどちらも好きですが、やっぱりデーツの甘さにはつい手が伸びてしまう毎日です!
さらにいろいろなデーツを知りたい方は、こちらの記事もあわせて読んでみてくださいね。