デーツが好きになってからずっと憧れていた、デーツが日常に溢れている中東へとうとう行くことができました。この記事では、どんなお店があって、どんなデーツが売っているのか、またそれらはどんな味がするのかなどをまとめていきます。
今回はUAEとカタールを訪れています。現地でしか買えないものから日本でも買えるものまで、また価格はどれくらい違うかなどもまとめていますので、ぜひデーツ購入の参考にしてみてくださいね。

こんなにたくさんのデーツを食べ比べるのも初めてで、とてもしあわせでした!
アラブのデーツは生活に密着した身近な存在

日本では、デーツといえば成城石井などちょっとすてきなスーパーで、きれいなパッケージで陳列されて売られているイメージですが、現地ではずっと身近な存在のようです。
アラブではデーツは身近な場所で売られている
日常的に食べるものを買うとしたら、最初に思い浮かべるのは近所のスーパーです。アラブではまさにそのスタンスでデーツが存在しています。
現地のスーパーでは、日々の料理に使うような野菜などと同じ生鮮食料品売り場にデーツが売られています。特売品のポップが立ったりしていて、日本でいうみかんなどの果物と変わらず山積みにされていたりします。
種類がとにかく多いデーツならではの売られ方として、ショーケースで量り売りされているものもありました。こちらはお店の人にお願いして測ってもらうタイプです。

こちらが測ってもらって買いまくってしまったデーツたちです。無造作に袋に詰められていくので、日常の中にデーツがあることを実感させられました。
アラブではデーツが宗教イベントの側面でも身近である
デーツはイスラム教と深い繋がりがあるともいえます。ラマダンの断食の際に、断食明けに食べるものとされているのです。※1
宗教的な由来ではありますが、栄養価の面から見ても効果的と考えられます。断食の後の栄養補給としても、宗教とともに生活に密着しているのですね。
アラブのデーツを買える話題のデーツショップ3選

今回、事前に日本で調べていて話題に上っていたところと実際に現地で購入したところについて、3ヶ所を紹介していきます。

日程に余裕があればもっと巡れたんですが、時間が足りなかったことが悔やまれます
Cafe Bateel(Dubai Mall 内)

Bateel といえば、有名な高級デーツブランドですが、ドバイモール内にはカフェもオープンしています。こちらはテイクアウト以外にも、様々なカフェメニューも楽しめるカフェです。
ただしこのバティールのカフェがあるのは超がつくほどの巨大なモールの一角です。散策してから一休みしに戻ろうとするとたどり着けない可能性があります。
後からお茶しに戻れるようにとこの写真を撮ったが最後、二度と辿り着けませんでした。戻れる自信がない人はぜひ見つけたらすぐ入ってしまうことをおすすめします!
店内の案内図を見ても、インフォメーションセンターの人に聞いても広すぎてうまく辿り着けない。そんなスケールの大きさを痛感させられたドバイモールでした。

Google Map もまるで役に立たなかったので、下調べを入念にして挑戦するのがおすすめです!
Abu Dhabi Dates Market
Market という名前ですが、アジア圏でよく見かけるオープンな広い市場の一角のような場所ではないようです。デーツ卸売屋さん、のようなイメージがピッタリな場所です。
数年前にデーツを売っているお店として知って以来、Google Map に印をつけていたのですが、今回時間切れで訪れられなかった場所でした。
ひたすら試食しながら安く大量に買えるのが魅力です。基本交渉必須ですがガイドさんなどがいれば通訳してもらえるので、語学が心配な人はその方が良いかもしれません。
大型スーパー(カルフール)のデーツ売り場

中東ではデーツは日常的な食べ物なので、スーパーでも普通に売られています。つまり、他のお土産を買うためにスーパーに行ったついでに購入出来てしまうのです。
このように、本当に普通の果物のひとつなんだなと実感させてくれる売られ方をしています。

みんな山からひとつ摘まんで試食して買うか判断してましたが、日本にその文化がないのでつい躊躇してしまい普通に買いました。ひょいっと摘んで口に入れるの、次こそはやってみたいです。

実際に自分で取るので量が調節しやすかったです!
袋に詰めたら、計量&値段付けをしてもらうために並ばないといけません。計量ステーションに行きます。

結構並んでましたが、どんどん計測&シール貼りが行われているので意外と待ちませんでした。
少し時間と手間はかかりますが、自分のペースで買い物できて量も加減できます。梱包がキレイとはいかないのでお土産には向きませんが、自分用に購入するなら一番おすすめです!

ここで気に入る品種が分かれば、まとめ買いしかできない日本でも一気に買いやすくなりますね!
アラブのデーツを食べ比べ!種類別に味と食感をレビュー

現地では様々な品種のデーツが並んでいて、見た目も味も値段も違います。今回、目についた品種をひたすら買い込んできました!

それぞれの食感や味の比較をしていきます!
DEGLAT DATES

瑞々しい果肉があるのにどこかサックリとした食感の、あっさりめのデーツです。ポテトチップスのようにサクサクしているわけでは決してないのですが、他のしっとり系とは口当たりが違います。
甘さも控えめのため、とても食べやすく、つい食べ過ぎてしまいそうになります。
MABROOM DATES (LARGE)

DEGLAT ほどのサクサクではなく、それでいて果肉感も残しています。ちょうどさっくり系としっとり系の中間くらいの位置にあるデーツです。
甘さもしっかり感じますが他の濃いめのものに比べると濃厚ではなく感じられます。おなかは空いていないけれどちょっとお茶請けが欲しいな、というときにぴったりです。
AJWAH DATES

小ぶりながらとても濃厚そうな色味のデーツですが、その見た目通りじわっと甘さを感じられます。甘露煮からしょっぱさを抜いたような風味です。
程よい厚みのジューシーな果肉と相まって、デーツの美味しさが詰まっています!今回購入した量り売りデーツの中ではこのデーツが一番高値だったのですが、買った甲斐がありました。
SAFAWI DATES (LARGE)

その大きさと濃い色合いが目を引くSAFAWIデーツ。その見た目のイメージ通りのデーツです。
果肉にはしっかりとした厚みがあって、しっとりしています。しっとり系は果物を食べている気持ちになれるところが気に入っています。味も濃厚で、黒糖のような甘みがありました。
SAGAI DATES

とても歯ごたえがある、かための果肉を持ったデーツです。ジューシー系とは全く違う噛み応えを持っています。
甘さは黒糖のような落ち着いた風味でした。何よりしっかり噛まないと食べられないので、一粒での満足感は高いかもしれません。
FARDH LOOSE DATES

私がデーツクラウンで一番好きなFARD種の味がする!と思ったら、どうやら表記ゆれで、実質同じ種類のようです。このファード種、つるんとしていて色味が深く、控えめながらもしっかりと甘さを感じられ、しっとりとした果肉が特徴のデーツです。
まったく意識せずに食べたのですが、一口で『美味しい!』と思ったので、やっぱりファード種はおすすめです。

小粒なのでつい食べ過ぎてしまいそうになるのですが、小粒でも果肉が感じられるのがファード種の魅力です。
ファード種は、アマゾンや楽天で購入できるデーツクラウンでも取り扱いのあるデーツです。この1kgサイズは実際に現地で売られているのを見掛けました。
実は気になってその場で価格を円換算してみたのですが、思ったより価格が変わらなくて驚きました。これなら日本で通販した方がいいなと思ったくらいの価格差です。
日本の通販だと、このような500gや250gも売られているので、お試しもしやすいのが魅力ですね。
MEDJOOL DATES

日本でもおなじみのデーツですが本場の中東でもメジャーなのか、私が現地のスーパーに立ち寄った時にちょうど特売をしていました。売り場はとても大きくて、人気なのだと分かります。
食べ応えのある大きさと程よい歯ごたえがあり瑞々しい果肉が魅力のデーツです。甘さはちょうど中間くらい、柔らかい黒糖のような風味です。
日本に多く輸入されているのも納得の総合得点の高いデーツという印象です!私も日本ではよく購入する品種で、取り扱っているお店も、産地もさまざまです。
一番気軽に試せるのは、お好み焼きソースなどで馴染みのあるオタフクが出しているデーツかもしれません。日本らしいきれいな梱包で安心感もあります。初めの一歩としてはうってつけです。
オタフクのデーツについては、実際にどんなデーツなのかをこちらで食べてみているので、どんなデーツが入っているのか気になったらぜひ読んでみてくださいね。

複数のお店が取り扱っていて選択肢も広いので、好みの物を選べる楽しさもあるのがこのデーツの魅力ですね。
まとめ

デーツはアラブでは日常的ですが、日本ではまだまだメジャーとは言えない果物です。でも本当に美味しくて、ドライフルーツは日持ちもするので保管もしやすくなっています。
日本では試食しながら買うことは難しいのが現状です。どうしても通販などに頼ることが多くなってしまうので、今回少しでもイメージがわくように味のレビューをしてみました。
こちらの記事では、産地別で通販で気軽に買えるデーツもレビューしています。デーツ選びに迷ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。