デーツはどこの国のが美味しい?産地と味の違いやおすすめをやさしく解説!

デーツ

デーツといえば、健康や美容によいと言われていて人気の高いフルーツですが、いざ買おうと思うと意外と種類があって悩んでしまいます。見た目が似ていても、実は産地などによって味や食感にしっかり違いがあります。

選べるとなると、ついどの国のデーツを選べばいいのか迷っちゃうんですよね。

最近ではアラブ諸国やアメリカなど、さまざまな国のデーツが通販で手に入るようになりました。それぞれの国ならではの風味があるので、選び方を知っておくと、もっと自分好みのデーツに出会いやすくなります。味の特徴やおすすめのデーツを知っておくと、初めての方でも安心して選べるようになります。

この記事では、産地ごとのデーツの違いや、おすすめの選び方をわかりやすく紹介していきます。

デーツの産地ってどこ?どう違うの?

デーツは、もともと中東や北アフリカなどの乾燥地域で育てられてきた果物です。現在では、世界各国で栽培されており、日本にもさまざまな産地から届くようになりました。これから紹介する産地別の特徴を知っておくと、デーツ選びがぐっと楽しくなります。

中東を中心に世界中で栽培されている

デーツの主な生産地は中東と北アフリカ周辺国

世界で多くのデーツを生産しているのは、エジプトやサウジアラビア、イランなどの中東諸国です。国連食糧農業機関(FAO)の統計(*1)によると、これらの国々が世界の生産量の上位を占めています。

他にもアルジェリア、イラク、パキスタン、スーダンなど、乾燥地帯の国々が名を連ねています。この地域は気候がデーツの栽培に適しており、昔から広く親しまれてきました。

日本ではアメリカやチュニジア産のデーツも流通していますが、世界的に見ると生産量は中東が主流です。どの国でも同じように見えるデーツですが、産地によって栽培される品種や出回る傾向が少しずつ異なります。中東を中心としたこれらの地域が、デーツの本場と言えるかもしれません。

産地によって味や食感に個性がある

産地ごとに風味や食感に傾向がある

産地が変われば、デーツの味や食感にも違いが出てきます。産地というよりは、栽培されているメインの品種に違いがある、と言った方が正しいかもしれません。たとえば、同じ『デーツ』という名前で売られていても、甘さの強さや果肉のやわらかさが全く違うことがあります。

中東のデーツは、ねっとり濃厚なタイプが多く見られる一方で、アメリカ産はふっくら柔らかくてマイルドな味わいのものが目立ちます。また、チュニジア産はコスパが良くて手軽に楽しめる種類が多い印象です。味や食感の好みで選ぶと、自分にぴったりのデーツが見つかりやすくなります。

このあと紹介していく産地別の特徴を、ぜひ選び方のヒントにしてみてください!

味の違いがわかる!主要産地とおすすめデーツ

どれを選んでも同じに見えてしまいがちなデーツですが、実は産地によって風味や食感に違いがあります。ここでは、主要な産地ごとの特徴を、実際に人気のある商品とともに紹介していきます。

気になる産地を比べながら、自分好みのデーツを見つけてくださいね。

サウジアラビア産|濃厚でねっとり系が好きな方に

大粒で濃厚な甘さが特徴の品種が多い

サウジアラビア産のデーツは、全体的に大粒で果肉がしっかりとしているものが多く流通しています。やわらかさと濃厚な甘みがあり、ひと粒でもしっかり満足感を得られるタイプが多く見られます。

上品でクセの少ない甘さなので、お茶請けやおもてなしにもぴったりです。ゆっくり味わいたい、濃厚なねっとり系が好きな方にとても向いています。

流通量はそこまで多くないものの、日本でも品質の高い商品が販売されています。食感も風味も重厚感があるので、初めて食べる方にも印象に残るデーツです。

UAE産|万人に食べやすく贈り物にもおすすめ

小粒で幅広い甘さがそろう食べやすいタイプ

UAE(アラブ首長国連邦)産のデーツは、比較的小粒ながら、さまざまなタイプの甘さが揃っています。クセが少なく、濃厚なものからあっさり系まで幅広く楽しめるのが魅力です。

また、パッケージが美しい商品も多く、贈答用としても人気があります。パッケージの高級感と中東らしい雰囲気は、ちょっとした手土産にもぴったりです。

定番のドライデーツのほか、チョコレートでコーティングされたチョコデーツも人気です。見た目にも味にもこだわりたい方には、UAE産が一つの選択肢になります。

チュニジア産|コスパもよく気軽に楽しめるタイプ

ドライ感があり甘さ控えめで手軽に楽しめる

チュニジアは世界的なデーツの産地のひとつで、日本でも多く流通しています。果肉がやや乾いた食感で、甘さが控えめな品種が多く出まわっていて、さっぱりした風味が特徴です。

このタイプは、手がべたつきにくく、持ち歩きにも便利なデーツです。控えめな甘さは、羊羹や干し芋のような素朴なおいしさを感じさせてくれます。初めてデーツを食べる方にも挑戦しやすく、コスパもよいので普段のおやつにもおすすめです。

アメリカ産|大粒でしっとり、甘さも程よい

果肉が大きく柔らかで甘さ控えめの品種が多い

アメリカ、特にカリフォルニア州は、デーツの一大生産地のひとつです。とくに『マジョール種』と呼ばれるデーツは果肉が厚く、ジューシーでやわらかいのが特徴です。

甘さも強すぎず、クセのない優しい味わいなので、食べやすさを重視する方に向いています。デーツにあまり慣れていない方や、初めて試す方にもぴったりな種類が多いです。

一粒が大きめなので、ゆっくり味わいたいときや、朝食・おやつ代わりにもぴったり。アメリカ産は比較的流通量が多く、通販でも選択肢が豊富です。

イラン・イスラエル・エジプト産|個性派を楽しみたい方に

それぞれ独自の風味や甘さの個性がある

この3つの国のデーツも、UAEなどに比べると流通が少ないのですが日本に入ってきています。比較的特徴がはっきりしており、個性を楽しみたい方におすすめです。

イラン産は『サイヤー種』などが代表的で、小粒で甘さ控えめな種類が多く見られます。

イスラエル産は、大粒で果肉が厚く上品な甘さがあり、『キングソロモン』などのブランドも有名です。品質重視で選びたい方や、特別感のあるデーツを探している方に向いています。

写真だとあまり感じられにくいのですが、実際にはかなりのサイズで迫力があります。一粒で立派なおやつになるくらいです。

エジプトは世界一の生産量を誇る産地ですが、日本ではまだそれほど多く流通していません。ただし、しっかりとした甘みとコクがあるおいしいデーツもあり、黒糖のような深みのある味わいを好む方にはぴったりです。

どの産地のデーツが自分に合う?選び方のヒント

ここまでで、産地ごとの味の違いや特徴をみてきました。とはいえ、「で、どれを買えばいいの?」と迷ってしまう方も多いはずです。ここでは、味・食感・価格のバランスや、食べるシーンに合わせた選び方を見ていきます。

味・食感・価格で比べてみよう

甘さや食感の傾向と価格帯に注目して選ぶ

デーツ選びのポイントは、まず『甘さの濃さ』『果肉のやわらかさ』『価格帯』の3つです。たとえば、濃厚な甘みとねっとり食感が好きな方にはサウジアラビア産がよく合います。

やわらかくてジューシーな果肉を楽しみたいならアメリカ産のマジョール種がおすすめです。チュニジア産のデーツは、甘さ控えめで食べやすく、価格も手ごろなので毎日の間食にも向いています。

小粒で見た目が上品なUAE産は贈り物にもぴったりですし、エジプトやイスラエル産のような個性派デーツも、こだわり派には魅力的です。それぞれの産地の魅力をざっくり比較しながら、まずは1〜2種類から試してみるのもおすすめです。

シーン別で選ぶおすすめのデーツ

用途やタイミングに合わせた選び方もおすすめ

選び方に迷ったときは、『どんな場面で食べたいか』を考えてみるのもひとつの方法です。

おやつ代わりにサッとつまみたいなら、手軽に食べやすく持ち運びやすいチュニジア産の種なしデーツが便利です。一方で、ちょっとリッチな気分でティータイムを楽しみたいときには、サウジアラビアやイスラエル産の大粒デーツがよく合います。見た目に華やかさを求めるなら、UAE産のパッケージデーツは贈り物にもぴったり。健康志向の方には、優しい甘さでクセの少ないアメリカ産が毎日の習慣にも取り入れやすいでしょう。

どんなふうに食べたいかをイメージすると、デーツ選びがもっと楽しくなりますよ。

また、デーツには種ありの商品と種なしの商品があります。これらもシーンによって使い分けるのに役立つので、ぜひこちらの記事も参考にしてみてくださいね。

まとめ

  • デーツは産地によって味や食感、見た目が大きく異なる
  • 甘さや粒の大きさなど、好みに合った産地を選ぶと満足度が高い
  • 購入シーンに合わせて選べば贈り物にも日常のおやつにもぴったり

どれもおいしいデーツですが、少しずつ特徴を知って選んでみると楽しさが広がります。気になる産地から試してみて、自分好みのデーツを見つけてくださいね。

「次はこの産地のも食べてみたい」と思えるお気に入りがきっと見つかります!

*1 GLOBAL NOTE(https://www.globalnote.jp/post-5664.html) 出典:FAO(Food and Agriculture Organization)
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