炊きあがりの香り、さらっと軽い口当たり。日本のお米とはちょっと違う、それでいて不思議な魅力があるのがバスマティライスです。最近ではインドカレーやビリヤニがメジャーになってきて人気が高まり、通販などで手軽に買えるようになっています。
でも、いざ選ぼうとすると「どれがどう違うの?」と迷ってしまうことも。商品説明文もそっくりで、私も最初は違いがまったく分かりませんでした。今回は、実際に3種類のバスマティライスを買って食べ比べてみました。炊いて食べてみると、見た目はそっくりなのにちゃんと違いがあるんです。
それぞれのお米に個性があって、使うシーンや好みで選ぶとさらにバスマティライスが楽しめます。記事では、写真とあわせて炊きあがりの様子や食べた感想を丁寧にレポートしています。この記事が、バスマティライス選びのヒントになったらうれしいです。

おいしいインド米との出会いがありますように!
バスマティライスってどんなお米?

インド料理やスパイス料理でよく使われているバスマティライス。自宅で食べるお米としてはまだ珍しい存在かもしれませんが、一度知るとその魅力にハマる人も多いお米です。ここでは、基本の特徴や日本のお米との違い、どんな料理に合うかをみていきます。
細長くて香り高い、インドの高級米
バスマティライスは、主にインド北部で栽培されているお米です。一番の特徴は、炊いたときにふわっと香る独特な香りと、細くて長い見た目です。
この香りは『香り米』とも呼ばれる所以で、スパイス料理との相性がとても良いとされています。私も普段カレーやスパイスで調理した肉や野菜と一緒に食べているのですが、異国らしさのある香りが、料理の風味を引き立ててくれています。
日本のお米に比べて粘りが少なく、口当たりは軽め。パラパラとしていてサラッとした食感なので、カレーやピラフにもぴったりです。

いつもの料理が少し異国風になる、そんなワクワク感を楽しめるお米です!
日本米とどう違う?バスマティライスの特徴を比べてみよう
日本米はもちもちとした粘りと甘みが魅力ですが、バスマティライスはその正反対です。粘りがほとんどなく、スプーンですくってもパラパラッとしていて軽さがあります。
そのため、炒め物や汁気のある料理と合わせてもベタつかず、食感が崩れにくいのが特徴です。さらに、香りの立ち方がまったく違います。
日本米は炊きたてのやわらかな香りが中心ですが、バスマティライスは『ジャスミンライス』のように炊き上がる前から香りが広がっていきます。

同じ『お米』でも、こんなに違うんだ!と実感できるはずです。
炊飯器でもOK!バスマティライスの炊き方はむずかしくない
バスマティライスと聞くと、特別な炊き方が必要なのかな?と思ってしまうかもしれません。でも、実際には普通のお米と同じように炊飯器で簡単に炊くことができます!難しく考えず、いつものごはんと同じ感覚で使えるのがうれしいところです。
商品によっては「炊く前に油を入れる」「炊き上がりにギーを混ぜる」といったアドバイスが書かれていることもありますが、必ずしもやらなければいけないわけではありません。私は日本米と同じ水加減で、特別な手順も加えずそのまま炊いていますが、しっかりと炊けてとても美味しく食べられています。

はじめてでも身構えずに使える、そんな手軽さとやさしさも魅力ですね。
どんな料理に合う?おすすめの使い方
バスマティライスといえば、まず思い浮かぶのが『ビリヤニ』です。具材やスパイスを重ねて蒸し上げるこの料理には、軽くて香り高いお米が欠かせません。もちろん、インドカレーやグリーンカレーといったカレーにもぴったりです。パエリアやチャーハンなど、パラパラとした食感を生かす料理にも自然になじみます。
スパイス料理専用のように思われがちですが、そんなことはありません。軽やかな食感でべたつきにくいため、日常的なおかずとも合わせやすいお米です。
汁気のある炒め物なども相性が良く、ごはんとしておかずに添える食べ方にも向いています。
長粒米は東南アジアでは主食として広く使われており、『おかず+お米』の組み合わせはとてもメジャーです。

バスマティライスは、スパイス料理に限らず、ふだんのおかずと一緒に楽しめるお米です!
今回食べたのはこの3種類!炊きあがりと味をレビュー

以前は高級なイメージがあったバスマティライス。でも最近は日本米の価格が上がっていることもあり、バスマティライスがぐっと手に取りやすくなりました。
今回は、実際に私が炊いて食べてみた3種類のお米をレポートします。価格帯もそれぞれ少しずつ違うので、選び方の参考にしてみてくださいね。
【アンビカ】ロザナバスマティライス|リーズナブルで日常使いに◎

今回紹介する3つの中で、もっとも価格が手ごろだったのがこの『ロザナバスマティライス』です。「ロザナ」はウルドゥー語で「毎日」という意味で、その名の通り日常使いにぴったりなお米だと感じました。
まずは炊く前のお米です。長粒米らしい細長い形が特徴的ですね。

そしてこちらが炊き上がったロザナバスマティライスです!この素朴な感じ、インドのお米らしさがあります。

香りは控えめで、クセもなくとても軽い味わい。口に入れた瞬間、東南アジアで食べたごはん屋さんの風景がふっと浮かびました。くせのない風味なので、和洋中どんなおかずにも合わせやすいです。バスマティライスの入門編としてもおすすめですし、日本米より安い価格で買えるのも大きな魅力です。
お米は5kg入りが定番ですが、まずはお試しで買ってみたい人には1kgタイプも選べるのがうれしいところです。
【アンビカ】ビリヤニ バスマティ ライス|本格派にぴったりな香りと風味

このお米は、今回の3つの中では最も価格が高めでした。とはいえ、最近の日本米の値上がり幅を考えたら誤差レベル。特別すぎるわけではありません。
まずは炊く前のお米です。正直な所、ロザナとの違いはよく分かりません。

そしてこちらが炊き上がりのビリヤニ バスマティ ライスです!これはちょっと違いがありました。なんだか粒がしっかりしていて、高級感が感じられました。このくらい違えば、写真でも使わるような気がしています。

炊いている間の香りも強めで、炊きあがったときの風味と粒感にも驚かされました。「これぞバスマティライス!」と感じられる満足感のある一品です。
普段使いはもちろん、たまに異国感を楽しみながら食べるためのバスマティライスを探しているならこのバスマティライスはかなりおすすめです。
【ダワット】バスマティライス エブリデイ ゴールド|クセが少なく普段使いにちょうどいい

パッケージにはインドの名優アミターブ・バッチャンの写真入りで、存在感たっぷりのこちら。今回試した3つの中では中間くらいの価格帯でした。
まずは炊く前のお米がこちらです。炊く前のお米だと、私にはどの銘柄も違いがいまいち分かりません。

そしてこちらが炊いたバスマティライス エブリデイ ゴールドです!見た目もロザナバスマティライスとビリヤニ バスマティ ライスの中間くらいの粒感に感じられますね。

バスマティライス エブリデイ ゴールドは、香り・粒感・食感のどれもが他二つの中間という印象で、まさにエブリティという名前にぴったりのバスマティライスでした。
味・価格・使いやすさを比較!どれがどんな人におすすめ?

それぞれのバスマティライスには、価格はもちろん、食感などにも違いがあります。人によって使い方はさまざま。どんな使い方をしたいかによってもおすすめのバスマティライスは変わってきます。
個人的には、『コスパ重視で安いものを』と『ちょっと特別感を感じつつ楽しみたい』のどちらかで選ぶと良いかなと思っているので、ここでは目的別におすすめの種類を整理してみました。
ビリヤニや本格インド料理を作りたい人にはこれ

スパイスたっぷりのビリヤニや本格的なカレーを作るなら、【アンビカ】ビリヤニ バスマティ ライスがおすすめです。香りがはっきり立ち、粒も長くしっかりしていて、炊きあがりの存在感が抜群でした。異国感を味わいたいときや、特別な食卓に使いたくなるお米です。料理の風味を引き立てるだけでなく、お米自体の美味しさも楽しめます。
本格派の一皿に挑戦したい方にぴったりのバスマティライスです。

このお米はそのままでもおいしくて、ふりかけとかかけて食べてるくらいお気に入りです!
とにかくコスパ重視で選びたい人にはこれ

なるべくコストを抑えて気軽に試してみたいなら、【アンビカ】ロザナバスマティライスがおすすめです。「ロザナ」はウルドゥー語で「毎日」という意味で、日常使いを意識したお米です。
香りも風味も軽めで、東南アジアの屋台やごはん屋さんを思い出すような親しみやすさがあります。気負わず普段使いできる、やさしい香りのバスマティライスです。
価格も控えめで、アンビカのシリーズは1kgタイプもあるためお試しにもぴったり。「まずはコスパを重視したうえでバスマティライスがどんなものか食べてみたい」という人に向いています。日常のおかずとも合わせやすく、取り入れやすさも抜群です。

お米が高い今のご時世でこの価格なので、びっくりしてしまいました。
バスマティライスはどこで買える?安心して購入できるお店をご紹介

最近は少しずつ名前を聞くようになったバスマティライスですが、実際にお店で見かけることは少ないかもしれません。私も最初は「どこで買えるんだろう?」と首をかしげていたひとりです。この章では、私が実際に購入した場所や選んだ理由をお話ししていきます。
お店ではなかなか見つからない?買うのが難しい理由とは
バスマティライスは、インドや中東、東南アジアの食材を専門に扱うようなお店では見つかることがあります。ただ、一般的なスーパーや業務用スーパーではほとんど見かけないのが現状です。
あったとしても種類が限られていて、香りや粒の感じがわからない状態で選ぶのは不安があります。しかも、情報がパッケージだけではわかりにくいことも。日本のブランド米のように情報が多くはないのが現状です。「興味はあるけど、どれを選んでいいか分からない」という人には通販のほうが安心かもしれません。
私も最初は店舗で探しましたが、納得して選べるものがなく、結局はネットで購入しました。カルディなどにもバスマティライスは取り扱いがあるんですが、数百グラムの小分けのものが主流になっていて、普段使いで食べたいと思うと手が出せませんでした。

単価を考えるとすごく高価なお米になっちゃうので、継続が難しいかなと思いました…
私はここで買いました!選んだ理由とおすすめポイント
今回購入した3種類のお米は、すべて通販で取り寄せました。特に私が気に入っている2種は、大手通販サイト(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング)で商品を買うこともできるインド食材店【アンビカ】のものです。
まず、遠くはあるのですが実店舗も構えているショップなので安心感があり、普段からマサラなどを通販で購入しています。インドのお米も種類が豊富で、価格やサイズの選択肢があるのが魅力でした。食べるものなので、信頼できるショップから購入できるのがとても大切だと感じています。
お店のプライベートブランドのような形でオリジナル商品を多数出していて、バスマティライス以外にもスパイスなども取り扱っています。大手通販でお試しした後は、ぜひアンビカのお店にも足を運んでみてください!

スパイスや食材の種類も豊富で、現地行かなくてもインド食材が手に入るのが大助かりです!
まとめ

バスマティライスは、その名の通りお米です。炊き方も難しくなく、料理の幅も広がります。日常使いにも、ちょっと特別な料理にも、バスマティライスはぴったり。初めての方でも気軽に楽しめる商品が増えてきているのはうれしいポイントです。

私の大好きなお米なので、気になっている方はぜひ一度ためしてみてくださいね!